アメ横・上野エリアは、都内でも屈指のカレー激戦区。
老舗のデリー 上野店、アメ横を代表する昭和の名店クラウンエースをはじめ、
スパイス系から欧風、エスニックまで、有名店の名前が自然と挙がる。
そんな中で、どの系譜にもはっきり属さない、
別ジャンルのカレーを出している店がある。
それが、上野遊戯倶楽部だ。
スパイスでも欧風でもない、上野遊戯倶楽部のカレー
上野遊戯倶楽部のカレーは、いわゆるスパイスカレー専門店の文脈では語りにくい。
- 強烈なスパイス感を前面に出すわけではない
- 欧風カレーのような重さもない
- インド/ネパール系とも違う
出汁や素材の旨みをベースに、日本人の感覚に近いところで組み立てられた、
独立したジャンルのカレー。それが、この店の立ち位置だ。

選べる3種のカレー、それぞれが単体で成立
上野遊戯鶏カレー
鶏もも肉を、鰹出汁とココナッツミルクでじっくり煮込み、
ほぐれるほど柔らかく仕上げたマイルドなカレー。
辛さはなく、出汁の旨みとココナッツのまろやかさが自然に重なる。
スパイスで押すのではなく、
毎日でも食べられるバランス感が特徴だ。

辛口鶏カレー
上野遊戯鶏カレーとは、作り方も具材も味もまったく異なる一皿。
青唐辛子の痺れる辛さを軸にしつつ、
激辛には寄せず、旨さが先に立つ設計。
ゴロゴロ入った鶏もも肉と大根で、食べ応えも十分だ。
「辛さ」だけで終わらない、
きちんと料理として成立している辛口カレー。

豆梅干カレー
昆布出汁で煮た豆の旨みをベースに、
隠し味として梅干しの酸味を効かせたカレー。

単品でも、あいがけでもいいという設計
上野遊戯倶楽部のカレーは、あいがけ前提ではない。
今日は一皿。
余裕があれば二種。
どの選び方でも成立するという設計そのものが、
他のカレー専門店とは違うポイントだ。
カレーを軸に、もう少し楽しめる
最後にひとつ付け加えるなら、
上野遊戯倶楽部はカレーだけの店ではない。
店内では、国内のクラフトビール、国産ジン、
そしてオリジナルやセレクトのアパレルも展開している。
とはいえ主役はあくまでカレー。
「カレーを食べに来て、気づいたら他も気になる」
そのくらいの距離感がちょうどいい。
アメ横で別ジャンルのカレーを探しているなら
デリーやクラウンエースの系譜とは違う、もうひとつの選択肢。
アメ横のカレーを語るなら、
上野遊戯倶楽部の名前も並べておきたい。
そう思わせるだけの、
独立したジャンルのカレーが、ここにはある。


