昨年9月にアメ横にオープンしたコーヒーショップ「Coffee by Jalana」にてイラストレーター「matthew mallow」の2回目となる個展が4/9~4/24日までの期間限定で開催されている。今回の個展のために描き下ろした「matthew mallow」の作品やオリジナルグッズ、JalanaとのコラボTシャツの販売が行われている。
ANIMAL EXPRESS
動物たちの日常を描いた今回の展示会「アニマルエクスプレス」では、動物でも人間と同じような行動をするのではないかというイメージを自身の実体験と交えて作られた作品が展示されている。
また、今回は「matthew mallow」の第2回目の個展。第1回は、渋谷で行われた。その際のメインビジュアルは、グリーンカードをアレンジして作られたものであったが今回はグレードアップという意を込めてゴールドカードをモチーフにしている。
作品を一挙にご紹介
「neither red nor green(赤でも緑でもない)」
人間は、性格、血液型、芸能人の誰かに似ているなどで枠に当てはめようとする傾向がある。何にも当てはめたがる人もいるし、全くそのようなことに興味がない人もいる。一番大事なのは、その人そのものである。知りもしないうちに決めつけのレッテルを張るのは良くないというメッセージが込められた作品。
「Symbol of peace」
車に乗っている時に鳩が道端にいると通行の妨げになることがある。車が近づくと鳩は、どこかへ飛んでいく。平和の象徴であるにも関わらず、ぞんざいな扱いを受けている印象がある。もし、同じシチュエーションで立場が人間と鳩で逆であれば鳩は、人間に突っ込むかもしれないという鳩の怒りを表した一枚。
「Apple support」
現代社会においてiPhoneやiPadなどのアップル製品の生産台数は、非常に多い。もし、動物の世界でApple製品を生産するとどうなるだろうかということを想像して作られた作品。Appleのシンボルであるリンゴマークを大量に取り付けていると作業の途中でサボって、リンゴをかじる猫がいるのではないかというイメージを表現している。また、現実世界とは違い、動物世界ではライン作業で手作業でリンゴマークを付けてほしいという思いもこもっている。
イラストレーター「matthew mallow」にインタビュー
「matthew mallow」
独学で絵を学びながらイラストレーターとしての活動を3年前からスタート。「matthew mallow」公式インスタグラムで制作した絵を掲載するうちに様々な企業・著名人の目に留まり、話題となる。これまでにロックバンド「04 Limited Sazabys」のグッズをはじめ幼児向けの「うんこドリル」の冊子、RAGEBLUEなど複数の会社とのコラボレーション、多くの個人経営店舗のロゴ制作などを手掛けた実績を持つ。
「matthew mallow」のコンセプト
自身も猫を飼っており、大の動物好きということから「matthew mallow」の創作活動を通してのコンセプト「僕は、動物が好き。最高な癒しだと思わない?モフモフのネコ科が特にいいよね。」が生まれた。 また、アメコミが好きな両親の影響で幼い頃から主に1930年代~1970年代のアニメに興味を持ち、キャッチ―に描かれた動物をメインにした現在の作風につながっている。基本的には、人や風景を描くことはせず動物しか書かない。今後もこのスタイルを崩すつもりはないそうだ。
―絵画の魅力とは何でしょうか?
「絵画は、見られるもの見るものなので見る人に幸せになってもらいたいと思って描いている。ギャグを書く人、痛い描写、アダルトな描写を書く人など様々なイラストレーターがいるが、絵を通して伝えたいものがみんなそれぞれ違うし、全員違って良いというのが絵画の魅力。」
―絵を作ることの難しさは、どのようなところがあるでしょうか?
「題材が絵柄に合わない、題材、絵のモチーフは決まっても何故か描けないということもある。コンセプトが決まっててもイメージ通りの絵が描けないこともある。絵を制作するにあたっては、そのような難しさがある。」
―イラストレーターとして活動するやりがいは何ですか?
「お客さんが喜んでくれているのを取引先から間接的に聞いたり、直接見たりするのが嬉しい。一枚の絵を完成させるにはコンセプトを考えることから始まり、着色を終えるまで非常に時間がかかる。なので、納得した一枚の絵を描き終えた時の達成感が気持ち良い。」
公式インスタアカウント
@matthew_mallow1 (マシューマロー)
@coffee_by_jalana (Coffee by Jalana)