普段からアメ横を注意深く見ている店長さんにアメ横について聞く「店長インタビュー in AMEYOKO」。
第2弾は、ZIPPO・喫煙具・筆記具を専門的に取り扱う1964年創業のアメ横老舗店舗「美都商事」の店長徳原さん!
徳原 庸守
(株式会社 美都商事 代表取締役)
高校生の時から父親のお手伝いをしていた。2000年から美都商事に就職。その後、父親のあとを継ぎ代表取締役に就任。アメ横歴約30年。
趣味は、渓流釣り。
「アメ横は、良いものが安く手に入る。アメ横はかっこつけていない商店街。誰でも気軽に来ることが出来る。」
数十年を経て変化したアメ横
昔と比べて今のアメ横は、業種が大きく変わった感じがする。以前は魚屋、輸入物・化粧品・革製品を取り扱うお店が多かった。同業である輸入雑貨の店舗は昔も多かったが、現在では大分減ってしまった。近年では海外のお客さんが増えていることもありグローバルな飲食店が増えてきていると感じる。
外観でいうと昔も通りの屋台はあったが、現在のように屋台で買ったものをその場で飲食する風習はなかった。現在の食事スペースにも昔はお店が並んでおり、買い物ができる場所だった。
シャッターを閉じていく店舗
コロナ以前も決して良い状況ではなかった。その中でコロナが萬栄してお客さんが明らかに減った。以前と比べて半分くらいになったと感じる。コロナの影響でシャッターを下ろす店舗が増えている。少し前まで通常通り営業していた店舗が気が付いたら閉店していたということもある。
また、インターネットがここ数年で爆発的に普及した影響で、アメ横でしか買えなかったものが今ではそうではなくなってしまった。このようなこともアメ横のお客さんが減少している一因であると感じている。
色んなものが安く手に入るアメ横
アメ横は、様々なお店が密集しているので色んなものが手に入る。また、値段も安く出している店も多いのでお得に買い物をすることが出来る。それがアメ横の魅力だと感じる。
他の商店街との違いは、日用生活雑貨が少ない。洗剤のような必需品はあまり売っていない。必需品ではなく贅沢品と呼べるような奢侈品が多く売っている。なので、本当の意味で買い物を楽しむことが出来る場所だと感じる。
これからのアメ横
アメ横は今後も続いて欲しいし、さらに発展して欲しいとも思っている。しかし、コロナ下で厳しい状況が続いている。何とか現存するアメ横の店舗は、閉店することなく生き残って欲しい。そのためには、何か施策を打っていく必要性を大いに感じている。このままでは、体力が持たない店舗も増えていってしまう。今後どうしていけば良いか常に考えている。答えが見つかるまでは、店舗同士が互いに手を取り合って地道に頑張っていくしかない。
徳原さんおすすめのアメ横のお店
「新東洋」
昔からずっと通っていて、毎週食事させてもらっている。
どのメニューもおいしいのが一番の魅力。
おすすめメニューは特製焼きそば。
徳原さんからの一言
「一代目から業種を変えずにずっとやっています。コロナで大変な状況ではありますが、しぶとくやっていきますので今後ともよろしくお願いします!」