今、アメ横で一番のホットスポットであるガード下酒場。その中でもひと際オープンなお店、「やきとり文楽」!
「文楽」の特徴
文楽は東京タワーが完成した昭和33年(1958年)創業の老舗。席が空いているとついつい入りたくなってしまうような親しみやすさと開放感が特徴。昼間からひっきりなしに客が訪れ、路上に並べられたテーブル群はまるで東南アジアの屋台街。国内外からの観光客もその雰囲気につられて呑み始めるそう。店内の壁も人の垣根もない文楽では、客同士の交流が自然と生まれる。創業から定番メニューのレシピは変わらず、昔からの常連にも愛され続けている。
「スタミナハイ・塩サワー」各460円
ハチミツ、オリゴ糖入りの「スタミナハイ」。同時に摂取することで健康増進、楽しく飲めること間違いなし!「塩サワー」のシンプルな塩味の刺激は食事との相性◎。夏の熱中症対策にもピッタリ!使用されているカマルグ産の塩は、水と土壌の性質が良いため精製していないのにも関わらず美しい白色な事で有名。
段トツ人気!「牛モツ煮込み」460円
注文するとすぐに提供されるこちらは焼き物を待ちながら是非。毎朝仕入れられる牛の小腸はじっくり煮込まれても煮崩れせずにプルリと口の中でほぐれる。ごまかしのない、あっさりとした味噌と出汁の味付けは、お店の賑やかさとは裏腹に訪れた人をやさしく出迎えてくれる。
店主のおすすめ「とりもも焼き」2本330円
鳥取大山鶏のもも肉を使用。プラス20円で頼める特製だれは、みそにんにく、にんにくだれ、からしみそ、からしだれの4種から選択可能。1番人気のみそにんにくは白みそベース。程よく効いたニラとにんにくの風味は、一串で1杯、いや2杯いける!
文楽名物「あぶりレバテキ」2本330円
文楽のレバテキのたれはごま油を使用した塩だれ。レアに仕上げられているため、レバーの滑らかさはそのままに、身が詰まった瑞々しい食べ応え。
2019年1月には2階に「屋根裏文楽」がオープン。ガード下の隠れ家で、人目を気にせずに仕事、恋、プライベートな会話と酒を楽しむのもオツなもの。
「ミャンマーの市場や中華街に似た雰囲気をアメ横から感じる。」
インタビューしたのは、文楽のアイコン的存在でもある店長の浅見あうんさん。
「ミャンマーから上野には22歳の時にきて、それからは家にいる時間より上野にいる時間のほうが多いくらい。高層ビルが立ち並ぶ渋谷、新宿など若者の街よりも上野のほうが居心地が良いから好き。上野は色々な国の人がいてどのお店も(雰囲気、物理的に)入りやすく、人も優しい。」
あうんさんにとって、アメ横は第二の故郷。「ミャンマーの市場、中華街など、アジアと同じ雰囲気が上野にはある。」と語った。
ボーダーレスな魅力がある文楽では、戦後ヤミ市だった当時の背景を感じながら飲むも良し、異国の屋台街のような喧騒を感じながら飲むも良し。お酒と雰囲気に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
浅見あうん(やきとり文楽店長)
ミャンマー連邦共和国出身。7年ほど前に文楽の店長に就任。料理が好きで、上野での飲食店勤務経験が豊富。