人々の目を釘付けにする和柄アイテム「フリークマーケット」
和柄のスカジャンをはじめジーパン、Tシャツなどを取り扱う和柄専門店。
約20ブランド・数千点のアイテムの取り扱いがあり、日本有数の潤沢な品揃えを誇る。
ダウンタウンの松本人志など芸能人が着用していたアイテムも置いている。売れ筋商品の一つであるFIT‘S別注商品は、上野動物園のパンダの生誕・来日を記念して作られた「パンダシリーズ」など、どれも入荷後即完売になる人気ぶり。
また、数多くのドラマ・映画・アーティストへの衣装提供も行っている。
FIT’Sの歴史
~和柄アイテムの始まり~
約40年前にアメ横で創業。本店をオープンしてからすぐ2号店をスタート。創業当時はアメカジショップであったが、ある日展示会に行ったとき取引のあったメーカーに「今度、和柄のアイテムを作る」ということを聞きつけ、当時のバイヤーが試しに買い付けた。その結果、お客さんの反響が絶大だった為、一店舗を和柄専門店にしたのが始まり。
昔のスカジャンは、柄も少なくビンテージのようなものが多かった。そんな中、日本で初めて和柄のスカジャンを販売し、流行らせた和柄専門店のパイオニアである。
和柄に魅了される人々
お客さんには、日本文化が好きな外国人やピアニスト、琵琶奏者、バンド関係、グラフィック関係などのアーティスティックな方も多い。店長の今野さんが「和柄には惹かれるものがある」と語るように和柄のスカジャンに対して食わず嫌いな印象を持つ人が試しに着た際、魅力を感じて購入するということも少なくないという。また、今野さんは和柄スカジャンの魅力ついて「刺繍の美しさが抜群。和柄をスカジャンにおとしこむとかっこいい。それを刺繍で表現しているのは素晴らしい。」と語った。細かい刺繍を施して作られた迫力のあるデザインが人々を引き込む理由の一つであることは間違いない。
仕入れ・デザイン
展示会に年に3~4回行き、商品を買い付ける。シンプルに「かっこいい」と感じた商品、日常の接客の中でお客さんのニーズに合うものを中心に仕入れる。さらに、和柄専門店としての認知が業界中に広がっている為、メーカーが飛び込みで営業に来ることも多いそうだ。その中には「ウルトラシリーズ」で有名な円谷プロダクションも含まれる。円谷プロダクションからの提案でウルトラマンの50周年記念のスカジャンなど多数アイテムを販売している。
さらに、世の中に広く知れ渡っている絵などを参考にデザインをメーカーと作ることもある。上野の美術展などに気になる画家の絵が展示されていたら実際に足を運び、デザインの発想を膨らませたりもする。また、メーカーが出張に行った際に古本屋で見つけた絵を基にデザインした「阿修羅」などその場で見たものや思い付きでデザインを考えたりすることもあるそうだ。
おすすめブランド
「花旅楽団」
和柄アイテムを20年前に日本で初めて作り始めた和柄ブランドの先駆者的存在。
昔の画家の絵や教科書などに出てくるような絵などをアレンジしてデザインに取り入れているブランド「花旅楽団」、ハードなデザインが特徴「SATORI」など多くのブランドを展開。
刺繍の細かさが最大の特徴で、ジッパーの部分が食わないようにたご糸が入っているなど細部まで気の利いたディティールも良い。
「絡繰魂」
和柄好きな人は誰もが知っている有名ブランド。
スカジャンをはじめTシャツ、ジーパン、サンダル、小物などトータルアイテムで展開している。現在あるメーカーの中では、トータルで展開しているところはほとんどなく、非常に希少なメーカーである。
特徴は豪華な刺繍を施しているが、値段は抑えめで比較的購入しやすい点である。このメーカーのものしか買わないというコアなファンが多い。
「参丸一」
縁起が良い動物をモーチーフにシリーズ展開しているメーカー。
キツネを取り入れた「今昔」、ウサギをデザインに組み込んだ「黒菟華」などのブランドがある。
かわいらしい和柄のデザインが特徴で、いかついデザインが苦手な方におすすめ。こちらのメーカーもトータルにアイテムを展開している。
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