普段からアメ横を注意深く見ている店長さんにアメ横について聞く「店長インタビュー in AMEYOKO」。
第1弾は、アメ横で2店舗展開する和柄専門店「フリークマーケット」の店長今野さん!
今野 大
(FIT’S取締役)
高校生のころから上野に買い物に来ていた。大学卒業後、アルバイトとしてFIT’Sに入社。その後、店長になる。アメ横歴約30年。
趣味は、銭湯巡り。
「上野とアメ横では、何か違うような気がする。アメ横には人を惹きつけるなにかがある。」
コロナの影響を受けたアメ横
コロナ下でインバウンドのお客さんが渡航できないこともあり、お客さんが目に見えて減った。このままだと忘れ去られてしまうのではないかと心配するくらいに。コロナ真っ只中に比べたらインバウンドのお客さんも少しずつ増えてきて、以前の賑わいを取り戻しつつあるが、年齢層の高いお客さんの中にはコロナを警戒してまだ戻って来ていない方も多いと感じている。
「アメ横にないものはない。」
「アメ横にないものはない。」物量、商品の種類が多いのがアメ横の魅力。最近ではインターネットで買い物をする人が増えているが、アメ横に実際足を運べば、手に取ったり試着したりして商品を検討することが出来る。店舗側からしても接客の中のコミュニケーションを通じて、お客さんのニーズを理解し商品のラインナップにも生かせる。
また、アメ横には全国展開しているようなチェーン店が少ない。地域に根付いた個人店が多い。何十年もやっている店も多いことからお客さんの信頼も厚いと感じている。
変わりつつある文化と守るべきアメ横らしさ
今のアメ横は居酒屋文化になりつつある。昔は、アメ横には買い物のイメージがありアメ横でお酒を飲むことがあまりなかった印象がある。お客さんがアメ横に来る理由が変わってきていると感じる。お酒目的で来るお客さんにも「ついでにアメ横で買い物してみよう」と思ってもらえるようにならないといけない。
昔の上野は、良い意味で怪しさがありカオスであった。昔と比べると少し綺麗になったが綺麗にしすぎると逆に良くない気がする。昔は、「店をリニューアルすると売れなくなる」と言われていた時代もあったくらい。昔から続くアメ横らしさは、継承していかないといけないと感じる。
これからのアメ横と各店舗の重要性
アメ横にお客さんがたくさん来てほしい。アメ横に対して食わず嫌いの方がいるが実際に来ると面白いと実感する方が多い。
また、「アメ横」ブランドの影響力は大きく、年末特番・番組のロケやYOUTUBEといった各種メディアに取り上げてもらう機会が多い為、他の商店街よりも認知度は高い。今までは、「アメ横」という看板・ブランドでお客さんが来てくれていた印象があったが、これからの時代はアメ横内の各店舗がそのブランド力に甘んじず、努力を重ねていく必要があると感じている。「アメ横」の「あのお店」に行こうと思ってもらえる店づくりを継続していくことで、必然的に「アメ横」にお客さんが集まる。
今野さんおすすめのアメ横のお店
「台栄」
料理が、美味しい・安い。マスターが面白い。昔は、予算をマスターに伝えると予算内でオリジナル料理を作ってもらうこともあった。店舗が近いこともあり毎日のように通い詰めていた。
おすすめメニューは、揚げ物系。
「珍々軒」
屋台で食べているかのような雰囲気が良い。週3~4で行っていた時期があるくらいはまっていた。何年経っても昔と変わらない美味しさがある。
タンメンがおすすめ。
今野さんから一言
「元気にバリバリ営業しているのでFIT’Sに是非来てください!」