UENO LEISURE CLUB VOL.1
江戸の痕跡をたどる、上野歴史さんぽ
上野公園を歩いていると、ランナーや美術館帰りの人、外国人観光客の姿が目に入る。
でも、木々と神社のあいだに、そっと昔が潜んでいるのを知っているだろうか。
ここには、江戸が息づいている。ガイドブックには載らない、小さな時間旅行へ。
清水観音堂
建立年:1631年
場所:上野公園内
概要:京都・清水寺を模して造られたこのお堂は、「月の松」と呼ばれる松と、張り出した舞台造りが特徴。
朝の静かな時間帯に訪れると、心の底がすっと整うような感覚がある。
https://maps.app.goo.gl/QmQb4ZuEurDnhFzD7
寛永寺五重塔
建立年:1639年
場所:上野動物園内(外からも見える)
概要:東京で江戸時代の五重塔が残っているのは珍しい。
動物園の賑やかさを背に、塔はひっそりと佇んでいる。
中には入れないけれど、木々のすき間から見えるだけで、なんだか得した気分になる。
不忍池辨天大黒天堂
建立年:1625年
場所:不忍池の中島
概要:不忍池の真ん中、小さな島に浮かぶ八角形のお堂。
琵琶湖の竹生島をイメージして造られたと言われていて、
水面に映るその姿は、都会の中の静かなサンクチュアリのよう。
https://maps.app.goo.gl/qrNrFG1NznDNdnMG8
忍坂
場所:不忍池から上野の高台に向かう坂道
概要:とりたてて目立つわけじゃないけど、
静かに印象に残る。江戸の地形に沿って自然にできたこの坂は、今もその形のまま残っている。
足元に、東京の古層が眠っている。
上野広小路
時代:江戸時代
場所:上野駅〜御徒町の間
概要:江戸の町で何より大切だったのは“燃えないこと”。
広小路という名前には、防火帯としての役割が刻まれている。
今はアメ横の雑踏に溶けているけれど、都市の骨格はそのままだ。
https://maps.app.goo.gl/qtJceec4uP2FpMsM7