日本随一の品揃えを誇る「WORKS」
「WORKS」では、メンズの鞄・財布を中心に取り扱っている。
一番の特徴は、やはり潤沢な品揃えである。タウンユースからビジネスまで幅広く商品を展開している。取り扱いブランドは7つ、その中にはフルアイテムを揃えているブランドもあり、商品数は優に1000を超える。
また、ほとんどの商品がアメ横では取り扱いがなく、「WORKS」でしか購入することが出来ないものばかりである。また、他店舗とは違い、帆布系の商品は海外生産のものをあまり置いていない。日本革のメーカーのブランドにもこだわりを持ち鞄・財布は、日本の革で作られたものが大半を占める。
仕入れ
日本随一の品揃えを実現している「WORKS」の商品は、どのように仕入れられているか気になる人も多いだろう。
年に3回、展示会に足を運ぶ。そこで創業して40年間で磨き上げたセンスで商品を見定める。仕入れの際は実際に見て使いやすさ、耐久性、デザインを重視して仕入れているという。また、展示会には息子さんを必ず同行させる。その理由は、一つ前の世代と現代の若い世代ではもちろん感覚・好みは違う。したがって、老若問わず愛される商品ラインナップを実現するために息子さんの意見を取り入れながら仕入れるそうだ。
また、長い付き合いのメーカーも多い。創業を開始した40年前から現在にわたりオーダーを出し続けているメーカーもあるそうだ。「WORKS」創業当時から付き合いのあったメーカーの中にはこの期間の中で大きく成長したメーカーや鞄業界では頂点を極めたこともあるメーカーも含まれている。鞄を作るメーカーとともに歴史を刻んできたショップといっても過言でないだろう。
おすすめ商品紹介
「BAGGY PORT」
全て日本製の商品を展開している神戸の会社で、30~40年前、鞄メーカーに勤めていた人が脱サラして創業した。BAGGY PORT創業当時、代表が星野さんのもとに営業に来たそうだ。その時、星野さんが「扱っている商品をすべて扱ってやる」と承諾し、そこから仕事上のパートナーとなったという話がある。
現在でも多くのBAGGY PORTの商品が店頭に並べられている。
ドイツで開発されたリサイクルレザーを使用したシリーズ「Recycle Leather」。細かい革をリサイクルして一枚の板状にして作っている。手触りが良く、表面の独特な風合いが特徴。
BAGGY PORTは日本で唯一、備長炭染めを行っているメーカー。備長炭染めとは、染料に備長炭を入れて帆布を染める染色方法である。これにより独特なムラと良い風合いの色合いが出て日本的な雰囲気のある色に染まる。
また、BAGGY PORTを大きく成長させた蠟引きの帆布。昔のトラックの幌の生地で、表面にパラフィンがかかっている。これにより防水性の高さを実現している。
藍染の財布も非常に趣深い。染める回数によって色が変わる。濃い色ほど染めている回数が多い。一番薄い色で8回、中間色で20回、一番濃い色で32回も染めている。また、季節や温度によって染める回数が同じでも色がすべて変わってくるそうだ。
オイルレザーを使用したボストンバッグやトートバッグを展開する「オイルバケッタシリーズ」。野球のグローブと同じ革を使い、帆布との組み合わせで商品を作る「GLOBEシリーズ」など、WORKSでは多くのBAGGY PORTの商品を取り扱っている。
「須田帆布」
茨城県つくば市で須田さんが創業したメーカー。大量生産をすることなく、職人の手で一つずつ作られており作りがしっかりしている。また、独特な作りをしており、こだわりを感じる帆布の商品である。
「WORKS」では、須田帆布の商品をフルアイテムで取り扱っている。使いやすくて丈夫だとユーザーからの評判も非常に良い。
また、数年使うと帆布の風合いが出てくる。
トートバッグやショルダーバッグなど非常に人気のあるアイテムが多い。
「KUBERA」
すべて日本製の商品を展開。
「革のダイヤモンド」と称されるコードバン(馬のお尻の一部分の希少価値が高い革)を使用した財布は、エイジングにより艶が出て独特な雰囲気を持つ。傷がつきやすいという欠点をコードバンに繊細な型押しをすることで傷ついても目立ちにくいものにした。よって、コードバンの美しい艶を維持できるようになったという。表面の美しさとソフトな手触りが特徴のエイ革・耐久性が良く、エイジングを楽しむことが出来る象革・細かい網目状の凹凸のシボがありザラザラした手触りが特徴のサメ革を使った財布といった気品のある商品を生み出している。
アメ横プラザの一区画に約1,000種類もの鞄・財布が並べられているひときわ際立つ空間を体感してもらいたい。
日本随一の品揃えにあなたは、驚かされるだろう。